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ICHIKAWAAYANA:LIKENESS
2020 4・2 - 4・10
筑波大学アートスペース
気になった景色と自身の表情が似ていると思った時から、輪郭線のみを画面に残して人の顔を描いている。
画像を手がかりにして、その時の表情を描く似顔絵のような感覚である。
些細なものに左右される人間の顔を描きたいと思っている。
このようなテーマは今も変わっていない。
しかし、版画のみで制作を行うことに疑問を感じるようになり、同じ下絵をもとに版画とタブローで制作を行うようになった。
これまで、下図となる写真やドローイングをもとに、主にシルクスクリーンと木版を用いて作品制作を行ってきた。
下図を版画に落とし込む段階で取捨選択が行われ、完成までの手順を決めてから版や画面に触れる。
図案よりも技法が先行することもしばしば起こる。
その中で、下図をタブローにも起こしてみたいと思ったのだ。
空気を入れ替えるような感覚で描いた。
別々の方法で描かれた人間の顔は、似たような輪郭を持つが、別物になる。
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